大型トレーラー運転手が教える牽引免許を早く取得して上手くけん引車を操縦するコツ>大型トレーラー特殊車両はどこでも勝手に走れない

けん免許を取って、大型トレーラーを運転する仕事に就くと
トレーラーを運転する上で知っておかなければならないことが
いろいろあります。

そのうちの一つに特殊車両通行許可証（または認定書）という証明書が
あります。
　特殊車両というのは、車両の構造が特殊な車両、あるいは
輸送する貨物が特殊な車両で、道路法で定められた高さや幅、
重量などの一般的制限値をどれか一つでも超える車両のことです。
クレーン車やトレーラ連結車の特例５車種（バン型、タンク型、
幌枠型、コンテナ用、自動車運搬用）などが指定されています。
結構、いろいろあります。
それだけ日本の道路が産業のニーズの実情に合っていない
ということでしょう。
　特殊車両通行許可とは、道路法の車両制限令で定められている一定の
基準を超える自動車が道路を通行する際に必要となる通行許可です。
　特殊車両に指定されたトレーラを連結するけん引自動車はどこでも走れる
わけではありません。
大型貨物通行禁止標識のある道路はもちろん走れませんが、
国道や広い幹線道路さえも勝手に通れないのです。
基本的に許可を取ってある区間しか走ってはいけないことになっています。
特殊車両通行許可証の内容は、
トラクタとトレーラの組合せ、通行経路、通行時間、通行条件などです。
特殊車両通行許可証は車検証といっしょに車内に保管しなければ
いけないことになっています。

ただ、平然とそこらを走っているトレーラーも、
実は、運転手自体がこのことを知らなかったり、
通行許可証の条件自体を把握していなかったりすることがあるので
違反して走っている場合が少なからずあるようです。